初恋のあじ
再び蒼羽が語り出したのは、私にとって、耳を疑う内容だった。
蒼羽は、私が咲夜と出会う前から付き合っていた。
そんなとき、咲夜が私を面白がり、遊びだした。
蒼羽は、自分が付き合っている事を隠して、私に相手にしないよいに仕向けた。
だけど、咲夜にのめり込んでしまった私に、困った蒼羽はあんな茶番を見せた。
だけど誤算があった。
あの愛来は、その引き換えに咲夜を要求してきた。
愛来との話しは縺れ、勢いあまって殺してしまった。
そんな蒼羽の好都合は、私が事情を聞かれたこと。
そして。
咲夜が好きだったこと。
蒼羽たちは、私を黙らせるために、私の家に入り込んだ。