初恋のあじ
咲夜は何も聞かず、
そのジュースを買って、私にくれた。
「コレ、確か好きだったよね?」
「何で知ってるの?」
私はビックリして、咲夜を見た。
「知ってるよ!
だって、この自動販売機来ると、必ずコレ買ってたでしょ?」
細かい部分まで、
私をてくれているんだ……。
私は、そんな些細な事が嬉しかった。
そして、好きになった。
「じゃあね!」
そういって帰っていく咲夜の姿に、
「途中まで、一緒に帰らない?」
と、誘ってみた。
何事においても、男子を誘うなんて初めてで、メチャクチャ緊張した。