最強女†暗殺計画

-翔side-


「何故貴方がたが此処にいるのですか?」

家の前にいた2人の人物にいつも通りの笑顔を向けた

「翔くん。気を悪くすると承知で来ている。瑠璃に合わせてくれ。」

「翔くん、お願い」

目の前の光景を黒で埋め尽くしてやりたい。
そう思った。

瑠璃の家の前だと言うのに僕に深く頭を下げて
瑠璃に会いたいと頼み込む瑠璃の両親。

「お断りします。帰ってください。」

「翔くんっ!頼むっ‼」

僕が家に入ろうとすると慌てて瑠璃の父親がしがみついてきた

「瑠璃が...此処にいるんだろう?謝りたいんだ、13年前の事っ!」
「もう会えないと思っていた。だが今会えるなら今謝りたいっ」

目の前が真っ暗になりかける。
13年前、どれだけ瑠璃が悲しんだか、知らないくせに。
謝って済む問題ではない事くらい分かっているでしょう?

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