最強女†暗殺計画



「なっ!今回は俺の活躍じゃね?」

「ん?あぁ、そうだな...」

あの後翔と喧嘩しながらも家に上がり込んできた宮野蓮、
すごく上機嫌だ...

「何か、言う事ねーの?」

......やっぱりか、お礼が欲しいんだろ?
わかってる。上手く言葉が出ないんだ......

「ぁ...ぁりがと......」

たかがお礼を言うだけなのに、顔がまともに見れない。
見れないじゃなくて、見せたくない。

今、ものすごく顔が赤い。

「瑠璃...?こっち向いて?」

僕が顔を赤くしているのをお構いなしで抱きついてくる宮野蓮。

「やだ。」

「...なんで?」

わかってて言っているんだろう?この男......

「はずかし...から」

ボソッと呟いたのに宮野蓮の耳に届いたらしく、ぎゅぅっと抱きしめられた。

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