最強女†暗殺計画
―瑠璃side―
「どうしたんだ?翔。」
もう少しで宮野蓮を殺せた。
そう思っているのに、思うだけ思っていて実際翔が電話をかけてくれてホッとしている自分がどこかにいるのを確信できた。
<瑠璃…なかなか帰ってこなくて心配です。手間取っているのですか?>
「………あ、嗚呼、すまないな。もうすぐ終わるんだ、もう少し…待ってくれないか?」
<………貴方はいつもそれですね…待たされる身にもなってください。早く帰ってきてくださいね?待ってます。>
「あぁ、すまないな」
すまない。翔。本当に、今回は手間取りすぎに思っている。いらん物は捨ててすぐ帰る…電話を切るとまだ宮野蓮は僕の足元にいた。