最強女†暗殺計画

………はぁ、たかが手を握られ引っ張られてるだけでこんなに苦しくなるなんて…

「馬鹿みたいだな……」

「ん?誰が?お前がか?」

「なわけあるか、貴様の事だ。」

馬鹿は貴様だ。そして、僕も馬鹿だ………ターゲットと一緒に出掛けて、手を繋いで、一緒に歩いているなんて、僕を知っている殺し屋が見たら確実に笑うだろう。

でも………宮野蓮と手を繋いでるこの状態が、嫌じゃないと思っている。

「瑠璃…?そんな見られると勘違いしそうになるけどいいの?」

は……?何を言ってるんだ?そんなに見ていなかったと思うが…?

「さっきからめっちゃ俺も事ガン見だけど…なんかあったか?」

「何もない。」

「そうか?」

ははは、と笑う宮野蓮の笑顔はまるで子供みたいだ…コロコロ表情が変わるな…こいつは…


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