最強女†暗殺計画
「すぐにでも...終わらせて帰りましょう。」
そう言って翔は僕を抱きしめた。まただ、可笑しい。翔が抱きしめてくれると、いつも落ち着いていたのに、
いつも心が暖かかったのに...
違う。
「...そうだな。」
早く終わらせて帰る。それは宮野蓮を殺す事。
今まで何人もの血を見てきたのに、なんでだ...宮野蓮の血を見たくないと思ってしまう。
でも、翔のためにも帰らないと...
「瑠璃が手こずるような相手なら、僕が行きますね、待っててください」
これから人を殺すような人間とは思えなお笑顔で翔は僕にそう告げて屋上から姿を消した。