恋の気持ち

見えない心

真っ暗な夜 何も見えない 一人ぼっちの私
怖くて 誰かに見つけてほしかった
声を出しても誰もいない 響く私だけの声
ここにいるのに自分が消えたように思えてくる
…月が出た
何もなかった夜空に金色の月…
真っ暗だったのに何もかもが見えてくる
うれしかった 月の弱々しい光が
優しく はかなく 私を照らす
…隣には…君の姿があった
こんなに近くにいたのにどうして気が付かなかったの?
金色の光が君の髪を金に染めていく
君の目からあふれ出ている涙は何十億もの星のように輝いている
どうしてだろう…
一つの月が出ただけでこんなにも世界が変わるのは…
私は太陽だけを見すぎていたの?
強い光に引き寄せられ明るいところだけを見ていた
だから…暗くなるとどうしたらいいのかわからない
きっとずっと太陽のもとで生きていったら
君の涙を知ることはなかった
太陽の下の君はずっと笑顔だったから
人には誰にでもある心の光と影
光だけ見すぎると影は見えなくなる
人の気持ちはわからないけれど
わかってあげることができれば 私はきっと…
私は君の影の部分に何をしてあげられるだろう?
わからない…けれどこれを乗り越えることができたら
もう一度 月の下で 笑顔 見せてくれますか?
< 3 / 9 >

この作品をシェア

pagetop