早く気づけ、バカ。
気付けばもう放課後。
どれだけ泣いたんだろう。
ふと屋上のフェンスに体を預けて外を見れば
微笑みあう二人の姿。
ちょうど帰る時間らしい。
「ニヤニヤしちゃってキモイよ・・」
手を繋いで帰る2人の間に
ぴったりとくっつく貴方達の間に
私の入る隙間なんかこれっぽっちもなかった。
「もう帰ろ・・。」
こんなの見てられない。
私は一人ぼっちで家へと帰った。
いつもなら君が居てくれてるのに。
ふざけあいながら、笑って笑って。
毎日楽しかったのに。
ぽっかりあいた右側が
また胸を締め付けた。