好きなんだ…。
えっ!?俺と冬斗が…!?
ズーン…
「なぁ、冬斗。朝っぱらからなんでそんなテンション低いんだ?」
「…本当に…兄さん、昨日のこと…覚えて…ないの…?」
「だから、朝から何度も言ってんだろ。
冬斗と蕾と帰ったところしか覚えてないって。
……俺、何かやったのか?」
冬斗は最後の言葉を聞いた瞬間
顔が青ざめてきて…
ギャーーーーーー!!!
「お、おい!?冬斗!?」
昨日俺…何したんだ?
そう思いながら秋斗は廊下を走り去っていった冬斗をジッと見ていた。
「おはよ~」
教室の中から蕾が秋斗に向かって元気よく挨拶した。
「おはよ。」
「ねぇ、何かあったの?」
「さぁ」
そう言うと秋斗は教室へと入った。
「あっ、分かった!秋斗が冬斗に何かしたんでしょ?!」
「は?俺は別に何もやってねぇよ。多分…」
あぁー、めんどくせぇ!!
と椅子にドスッと座った。
そして、不機嫌モードON
昼休みになった。
「蕾の次は、冬斗が俺を避けやがる。
俺が話かけても、目が合ってもすぐどっかに逃げやがってー!!」
そう言いながら、昼食のパンをほおばる。
秋斗の隣で弁当を食べてる蕾は
「私があとで何があったか聞いて来ようか?」
と秋斗の方を見て言った。
「あぁ。頼んだぞ。」