ドキドキのち、マイラブ
その後青山さんと一緒に６階から１階までの売場を回った。


一階の食レジの所へ行くと、主任の三枝木庸子さんを紹介された。


年令36才の綺麗で落ち着いた感じの人。


まだ独身だそうだ。


パートの人何人かと、バイトの子も紹介された。


｢どうやっていけそうかな。｣



青山さんにそう聞かれたけど、バイトでやってた仕事だから、仕事に対しての不安はない。


大学在学中、丸屋百貨店の本店で食レジのバイトしてたから。


｢私は以前丸屋本店で、食レジのバイトをしていたので、多分大丈夫だと思います。｣


青山さんは知っているような顔をした。



本店に来ていた、社長に何故か私は気にいられてしまい、本当は地元の信用金庫に就職が決まっていのたが、どうしても丸屋に来てほしいと家に何回も来て頼み込まれてしまった。



社長の熱意に負け丸屋への就職を決めた。


この仕事嫌いじゃないけど、まさか丸屋に就職するなんて思ってなかったんだよね。


｢青山さんは私が丸屋に就職した敬意をご存知なんですか。｣


少し間があいて、青山さんが答えた。



｢ああ知ってるよ。陽人も知ってる。｣



えっ！何故陽人が知ってるのでしょうか。


なんか怖いんですけど。


陽人が私を知っていた？


いつ、何処で出会ったのか、分からない。









< 12 / 241 >
表紙・目次

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop