ドキドキのち、マイラブ
私は涙が止まらなかった。


それでも私は話し続けた。


「私はずるい人間だから、陽人の優しさに甘えてしまった。


陽人がいなかったら、多分私はここにはいない。


仕事も辞め、友章から逃げ続けていた。


それじゃ駄目な事分かっていても怖くて。


みんなには心配かけてしまってごめん。


それに陽人との事隠しててごめん。


陽人は悪くないの。


私がいくじなくて、自分じゃ何も出来なくて。」



泣きじゃくる私を陽人が、「花梨もういいから。」と抱き締める。



小野さんが、「花梨頑張って偉かったね。」と頭をなぜる。



中林君は、田村君には敵わないやと笑った。




< 137 / 241 >

この作品をシェア

pagetop