ドキドキのち、マイラブ
午後は忙しくて、私は早速レジに入った。



長谷川さんに、やっぱりレジに慣れてるだけあるわ、と誉められたが、三枝木主任にはたくさんの嫌みをいわれた。


食レジの仕事は好きだから、あっと言う間に閉店の時間になる。



主任と私はレジの精算をして、会計室に向かう。


会計室は他の売場の人や、テナントのお店の人でごった返していた。


お金の入ったドルバックを持って、入金機の前に並んだ。



レジのお金の入った6台分のドルバックはかなり重い。



私の後ろにいた、多分テナントの店長さんらしき人が、声をかけてきた。



「重いでしょ、持ちますよ。」



まさかそんな事言われるとはおもわなくて、大丈夫ですと言うのが精一杯だった。


なのに、断ったのに持ちますよと手を出して来たから、本当に驚いて彼の手をはらってしまう。



すると隣に並んでいた主任に怒鳴られた。



「あなたは本当にどうしょうもない人ね。」



意味が分からんない。



親切な気持ちはありがたいけど、お金が入ってるドルバックを渡す事は出来ないかった。










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