ドキドキのち、マイラブ
私はシートを戻し車の外を見た。



私のマンションではない。


私の驚く顔を見て、「ここ俺の家。このマンションから通っても良かったけど、

みんなと同じにしたかったからさ。


それにあそこじゃみんなに何言われるか分かんないし。」



そうだけどこんなカッコウで、このマンションに入る事の方が辛い。



「陽人私のマンションまで送って、私一人で大丈夫だから。」



陽人は今花梨を一人にする事は出来ない。



そう言い助手席を開け私を抱き上げた。



「陽人と歩けるから大丈夫だよ。」



駄目今日は俺の言う事聞いて!



私は陽人に抱かれたままマンションに入った。



陽人の部屋は一階の隅の部屋だった。



陽人は私を抱いたまま器用に鍵を開ける。





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