ガリ勉姫の復讐
「…え?」

「え、じゃなくて。聞いてるの。」



びっくりして言葉が出なかった。

男子に話しかけられたの、何年ぶりだろう。

私が目をぱちぱちさせていると、彼が呆れたように溜め息をついて、こちらにやってきた。

私の目の前で止まると、そのまま手を伸ばしてくる。



「ねぇ、聞いてる?」

「うっ、うわぁ!!」



な、なんなの、こいつ。

いきなり知らない女子の耳、掴む?!



私は彼の手を反射的に振り払った。




「ぷっ。なにその悲鳴。」

「しっ、失礼ね!!あんたがあんなことするから!」



くそう、顔のいいやつが何をしてもいいと思うなよ?!

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