先生のお嫁様は高校生
プロローグ☆。゚
『マイ、おいで』
『いや…やだぁ、やだよ…ぱぱぁ…』
『泣かないで。パパと楽しいことしよう』
パパはあたしに微笑んでくれたことなんてなかった。
あたしを閉じ込めたり、
叩いたり、
蹴ったり、
髪を引っ張ったり。
ママのことは記憶にない。
あたしの物心がつくまえにパパから逃げたんだ。
あたしはずっと我慢した。
いつか、パパは変わってくれる。
いつか、ママは戻ってきてくれる。
そう信じて、我慢し続けた。
< 1 / 29 >