先生のお嫁様は高校生
しっかり握られた腕。
まるで、刑事と、捕まった泥棒みたいだった…。
――――――――――――――
――――――――――――
「ここか?」
「………」
うん、なんて言いたくない。
こんな家、帰ってきたくなかったから。
「お父さん、家にいるか?」
「………いると思う」
パパは、いつどこで仕事しているか分からない。
今日は家の前に車が停めてあるから、昼間はいる日。
「俺は事実しか話さないから、あとは父娘の問題だ」
「……」
いやだ…
会いたくない……