先生のお嫁様は高校生
チャイムを押した先生の後ろに隠れた。
「はい」
ガチャ、と音をたてて、玄関の扉を開けたのは、
新しいお母さんだった。
「どなたですか?」
「舞子さんのお父さんをお願いします」
東条は、自分を教師とは名乗らなかった。
しばらくして、お父さんが来て。
無表情のまま、あたしを上から睨んだ。
『マイ、言うことを聞きなさい』
あの目。
『お仕置きだな』
あたしに手を上げる瞬間の、あの目。
「うちの舞子が何か?」
「昨日、夜中に繁華街を歩いていたので、私が保護しました。
あと、比嘉さんの至るところに痣があるのですが」