先生のお嫁様は高校生
「ふざけないでよ、東条」
「ふざけてなんかねーよ?
このまま家出して、この前みたいに変な男に捕まったら…お前は一生傷つく。
……それに、俺も嫌だ。
お前がいいって言っても、俺は絶対許さない。
だから、結婚しよう?比嘉さん」
頬に流れた涙。
あたしをこんなに心配してくれてた人、今までいたのかな。
東条先生以外に…――――
「よ…よろしくお願いします……」
さっき市役所から貰ってきたらしい婚姻届を、2人で書いた。
「なんか…手が震える」
手に力が入らなくて、でも力を入れようとして。
「学年トップでも、緊張することがあるんだな」