先生のお嫁様は高校生




別に今いる場所が分からなくなってもいいやー…。


ゆっくり、ぼーっと、
一歩一歩、進んでいった。



《トントン》


誰かに肩をたたかれて、正気に戻った。


後ろを向いて、東条じゃないことに安心した。




「お姉さん、高校生…だよね?」


「……」


「お金。欲しくない?オジサン、今10万持ってるよ」


何この人。

気持ち悪…。


「ちょっとでいいからさ、そこのホテルで一緒にカラオケでもしようよ」


「…無理で」
「ほら、一緒に行こう」


ガシ…と掴まれた腕。


イヤ…

イヤ…っ!





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