あの頃より きっと。
「売店からお帰りー」
彩穂が美優の分の椅子を指差した。
「ここ座っていいよ!」
「ありがとーう」
美優は椅子に座ると、手に持っていた袋からファッション雑誌を取り出した。
この雑誌、美優のためにあるんじゃないの?そう言いたくなるほど美優らしくて、
表紙を飾っていたのはピンクのうさぎの人形を持った内股で華奢なモデルだった。
「美優、また買ったの?」
麻紀が聞くと、美優は得意げに言った。
「聞いてよ、今月号私の興味ある記事があったの!」
「いつもその理由だよね」
「で?その記事って何?」
美優が売店で買った紙パックココアを飲みながら言った。
そのココアを見て、彩穂はなぜだか心が温かくなった。
なんでだっ?なぁーんか、そのココアどっかで見たことあるような…。
ってか美味しそう!そのココア飲みたい!
「それは!この記事っ!」
彩穂の浮かれ気味な心の言葉はそこでプツンと切れた。
美優が開いたページには、『これって、脈あり?それとも脈なし?』というタイトルがついていた。
異常なほどのハートマークがにぎやかなページだ。
彩穂が美優の分の椅子を指差した。
「ここ座っていいよ!」
「ありがとーう」
美優は椅子に座ると、手に持っていた袋からファッション雑誌を取り出した。
この雑誌、美優のためにあるんじゃないの?そう言いたくなるほど美優らしくて、
表紙を飾っていたのはピンクのうさぎの人形を持った内股で華奢なモデルだった。
「美優、また買ったの?」
麻紀が聞くと、美優は得意げに言った。
「聞いてよ、今月号私の興味ある記事があったの!」
「いつもその理由だよね」
「で?その記事って何?」
美優が売店で買った紙パックココアを飲みながら言った。
そのココアを見て、彩穂はなぜだか心が温かくなった。
なんでだっ?なぁーんか、そのココアどっかで見たことあるような…。
ってか美味しそう!そのココア飲みたい!
「それは!この記事っ!」
彩穂の浮かれ気味な心の言葉はそこでプツンと切れた。
美優が開いたページには、『これって、脈あり?それとも脈なし?』というタイトルがついていた。
異常なほどのハートマークがにぎやかなページだ。