あの頃より きっと。
「ココア買っとくからさ、今日バスケしない?」





私はまた必死に言った。風磨との距離を、もっと縮めたかったから。





「分かった。とりあえず今は、寝てろよ?担任には俺から言っとくから」





風磨は立ち上がると、保健室から出ていこうとした。

その瞬間、

本当に風磨が遠くに行ってしまうような気がして、必死になって呼び止めた。





「風磨!」
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