あの頃より きっと。
「すごいわよ。3年生の女の子はもちろんだけど、宮岸さん達の学年にも、かっこいいって言ってる人多いんじゃないかしら。それに…1年生なんかもう大人気。肝心な彼は、全く気がついていないようだけど」





確かにそうだな、と彩穂は頷く。風磨は、

年を積み上げるごとにどんどん人気者になっていく。

そんな風磨と、友達以上の関係にいるということは、良くも悪くも疲れるのだ。

しかし、好きでいることをやめられた試しはない。





「好きなんです、風磨が……」





彩穂が小さな声で呟くと、先生は笑った。
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