あの頃より きっと。

柔和



「麻紀ー、彩穂の様子見に行かない?」





最初の授業が終わった休み時間に、美優がいつもの笑顔で麻紀に話しかけてきた。

手にはアメとチョコレートを持っていた。

多分彩穂にあげるのだろう。

麻紀が頷いたのを確認すると、美優は麻紀の腕に自分の腕を絡めて引っ張った。
< 137 / 477 >

この作品をシェア

pagetop