あの頃より きっと。

渇望






雷は、しばらく彩穂の手首を掴んで涙を見ていた。

何も、声をかけることはなく。

ただただ、彩穂の傍にいた。





「ずっと…好き…だった…」





彩穂は、雷の隣の窓の縁に腰掛けて呟いた。
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