あの頃より きっと。
その瞬間、雷は急に胸が疼いた。

愛しい人に、思わず想いを打ち明けそうになった。



しかし、今は伝えてはいけない。

それは自分が一番わかっていることなのだ。




雷はそう考えて頭を掻くと、どうにかしたくて思わず彩穂を抱き寄せた。
< 191 / 477 >

この作品をシェア

pagetop