あの頃より きっと。
そう言って、風磨はポケットの中を探った。

しかし、携帯電話が見当たらない。

バックの中にも入っていなかった。

慌てる風磨をよそに、玲奈は今来た道の一歩後ろに下がった。

風磨が振り返ると、玲奈が満足そうに目を輝かせていた。





「一歩後ろに落としてたなんてこと、あるっ?」
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