あの頃より きっと。
錯綜
彩穂は部活を終え、部活があるとき専用の薄手のウインドブレーカーを着ると、残りの部員に挨拶をして校舎を出た。
そして、バックに入れていた携帯電話を確認する。
ホーム画面には、『新着メール 3件』の文字が並んでいた。
彩穂は素早く操作して、受信トレイを開く。
『おめでとう!もちろん応援行くよ。頑張ってね!』
そのメールは、麻紀からのものだった。
最後には笑顔の絵文字がつけられていて、それは麻紀の優しさを表していた。