あの頃より きっと。
ずっと想っていた。

待っていた。

私ね、風磨が大好きなのっ!

そんな言葉たちを言えるはずもなく、彩穂は涙を流し続ける。





「風磨ぁー!会いたかったよぉー!」





「俺は会いたくなかったなぁ」





「もー!なんでそういうこと言うの!」





「あはは!」





彩穂は、思わず風磨に抱き着いた。
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