あの頃より きっと。





「風磨、ありがとう」





3人ほぼ同時に顔を上げると、風磨は驚いた表情でいた。





「ちょ…彩穂が俺に頭下げてるぞ!明日は地球消滅だ!」





「何それ?!いつもちゃんと感謝してるよ!!」





彩穂はいつもの様に、風磨の腕を叩く。

彩穂は思った。

このまま、時間が止まってくれればいいのに。

今なら、いつもの様に接することができる。

麻紀や美優もいるから、変にぎこちなくならない。

ありのままの自分でいることができる。



彩穂がそんな想いで、風磨の笑った横顔を見ている時だった。
< 277 / 477 >

この作品をシェア

pagetop