あの頃より きっと。
「風磨、ありがとう」
3人ほぼ同時に顔を上げると、風磨は驚いた表情でいた。
「ちょ…彩穂が俺に頭下げてるぞ!明日は地球消滅だ!」
「何それ?!いつもちゃんと感謝してるよ!!」
彩穂はいつもの様に、風磨の腕を叩く。
彩穂は思った。
このまま、時間が止まってくれればいいのに。
今なら、いつもの様に接することができる。
麻紀や美優もいるから、変にぎこちなくならない。
ありのままの自分でいることができる。
彩穂がそんな想いで、風磨の笑った横顔を見ている時だった。