あの頃より きっと。





風磨は彩穂と別れて職員室まで向かった。

するとその途中、見覚えのある背中を見つけた。





「雷?」





風磨が言うと、背中が振り返って笑顔になった。

出たよ、その笑顔。それはマジでヤバイからやめろよ。

…つまりだな。その笑顔はモテないわけがねーんだって!

風磨はそう思った。


「風磨!」





風磨が、雷、と呼んだのは平山雷のことだった。





「ヤッバ、マジの雷?」





「マジの雷だよ!!」
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