あの頃より きっと。
「お前髪染めたな!なんだよチャラついちゃって!」





風磨は雷の肩を叩いて言った。

雷の髪の毛は、3年前より茶色くなっていた。

そしてその笑顔を見せれば女子生徒の誰もが虜になるルックスは、ますます磨きがかかっていた。

そうだ。

雷の顔立ちは驚く程整っている。

いつも近くにいる風磨でさえ、雷の顔立ちには驚いる程だ。

いわゆる『イケメン』なのに、恋人はいなかった。





「お前こそ背伸びてんじゃん?モテんだろ?」





「はぁ?!学年トップクラスのモテ男に言われたくねー!」





2人で大声で話していると、職員室の隙間から風磨を手招きした教師がいた。
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