あの頃より きっと。
「彩穂、全国大会絶対応援行くからねっ!っていうか、ホントすごいよ!やったねー!」
美優は、彩穂をキラキラした目で見つめる。
そんな美優を見て、彩穂は嬉しくなった。
心の底から、友達だと言える存在。
嬉しいことを、なんでも自分のことのように喜んでくれる。
『親友とはお互いの気持ちを分かり合える存在だ、お互いがお互いの長所も短所も受け止めていける存在にならないといけない』
誰かが言っていた名言が、彩穂の胸に響いた瞬間だった。
「いやぁ、本当に嬉しいな~!ありがとう!」
「あのさ…先輩は来るの…?」