あの頃より きっと。
「麻紀っ…あなたは何て優しんだっ!」
抱きついてくる彩穂を受け止める麻紀は、とても幸せだった。
友達が喜んでくれると、自分のことのように嬉しいものだ。
「頑張ってね!!今日も練習あるんでしょ?」
美優がニコニコと話しかける。
彩穂は頷いて、自分より少し背の低い美優に微笑んだ。
「頑張るね!最近、放課後遊べなくて寂しいけど…全国終わったら少し休みあるから、そのとき遊ぼうね!」
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