あの頃より きっと。






風磨は、駅前のベンチに腰掛けて玲奈を待っていた。

休日の駅前は、午前中から異常に明るくて、家族連れや恋人同士、女子高生と思われるグループなどの様々な人々が通りすがっていく。

まだ約束の10分前。

玲奈がここに到着していなくて当然だ。

風磨は暇を潰すために、携帯電話をポケットから取り出した。


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