あの頃より きっと。





風磨は、照れ隠しのついでに飲み物を買いに行こうと、席を立ち上がった。





「宮岸のことを笑顔にできるのは、お前だけだからな」





雷が、そう言いながら風磨の背中を思い切り叩く。

その力は相当なもので、風磨は背中をさすった。





「痛えよ!」





「風磨」



雷の言葉に、空気が止まる。



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