あの頃より きっと。





「ずっと、外で待ってるよ」





彩穂は唐突に発された言葉に驚きながら、その言葉通り玄関の外を見つめた。

優しい風が彩穂を包んで、賑やかだった美優の声が止まる。






「え?」





そこにいたのは、





「風磨、」





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