あの頃より きっと。





「彩穂のこと」





風磨の静かな声が、この言葉の意味を明確に表す。

彩穂はやっと状況を理解し、瞬きした瞬間に涙が零れた。

ずっと、待っていた。





「やったーっ!!」





彩穂はとびっきりの笑顔で風磨に飛びつく。

もう幼馴染としてでは無いから。


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