あの頃より きっと。
風磨が言ったいつもの公園と言うのは、

小学生の頃によく2人で遊んでいた公園だった。

滑り台とブランコがあって、その横にはベンチがあるだけの小さな公園だ。





「そうなんだー。え?っていうか、正反対じゃん!」





彩穂の家と風磨の家は確かに正反対だった。

それなのに、家まで送ってくれたことに気がついた。

彩穂が、ごめん、と言う前に風磨が言った。





「じゃあ、また明日」





風磨は背中を向けて逆の方向に歩いて行った。
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