敏腕美人秘書のみゆきさん ■

なんだろ。
気になるーーー。

「うーん?
 ナギサってあまり言葉をつづらないからなぁ。」


困ったように
グイッと最後のワインを飲み干す。


まぁ、
気になるけど・・・


「じゃぁ、
 深雪さん・・」

向かい合わせに座っていた斉藤君が
ふわりと腰を浮かせて、
私の耳元近くまで
顔を寄せてつぶやいた。


「キスしてくれたら、
 教えてあげます。」


ふんわりと斉藤君の気配と
声が
私の耳元をくすぐる。




って・・・


え??


えぇぇえっ?!

「ちょっと。何言ってるのよっ。」


斉藤君よってる?!!

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