敏腕美人秘書のみゆきさん ■
斉藤君は
相変わらずの優しそうな笑みを口元に浮かべ、
なんてことない顔で
私をじっと見つめる。
私がまるで、動揺しすぎ・・・
「さっ・・斉藤君。
動揺させないでよ。」
もう。
思わず赤くなった顔を
はたはたと手で仰ぐ。
「やだなぁ、深雪さん。
本気で口説いているだけですけど?」
斉藤君は
また、にっこりとほほ笑んで、まっすぐ私を見つめた。
「へぇぇう??!」
思わず、変な声がでて動揺する。