敏腕美人秘書のみゆきさん ■

斉藤君は
相変わらずの優しそうな笑みを口元に浮かべ、

なんてことない顔で
私をじっと見つめる。


私がまるで、動揺しすぎ・・・

「さっ・・斉藤君。
 動揺させないでよ。」

もう。

思わず赤くなった顔を
はたはたと手で仰ぐ。


「やだなぁ、深雪さん。
 本気で口説いているだけですけど?」

斉藤君は
また、にっこりとほほ笑んで、まっすぐ私を見つめた。


「へぇぇう??!」

思わず、変な声がでて動揺する。


< 101 / 109 >

この作品をシェア

pagetop