敏腕美人秘書のみゆきさん ■
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会社に着いたら、
やっぱり
社長のイスは
からっぽで、
テレビはつけっぱなし。
テーブルの上には、
まだ湯気がでているホットコーヒー。
まったく、
これだけで
社長がどこにいったか
解るのかよ。
「ちっ。」
と、軽く舌打ちをする。
仕方ない。
入り口付近で
深雪さんを待つ。
すぐに
足取りも軽くご機嫌な深雪さんが入ってきた。
淡い色のスーツがよく似合う。
ふんわりと
風になびく髪。
あぁ。
今から、俺、
あの、綺麗な人に怒鳴られるんだろうな。
なんて、
ちょっと
心の中でため息をついてから、
「みゆきさーーんっ。」
出来るだけ、
困ったような声を出しながら、
彼女に近寄った。