敏腕美人秘書のみゆきさん ■

社長に続いてトイレに入ると、
ざぁっと洗面所で
頭から水を浴びる社長がいた。


「斉藤、そのタオルとって。」

俺は、言われた通り
バッグから
タオルを差し出す。


社長は、
ネクタイを緩めると、
シャツを無造作に脱いで、
中のTシャツに着替えた。


「社長。
 会社に、戻りましょう。」

「--?なんで?」

社長は、
不思議そうな顔をして、
俺をにらんだ。


「折角、アサコが来たのに、
 戻るわけないだろう?」
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