敏腕美人秘書のみゆきさん ■

社長は、
タオルとシャツをカバンにぐしゃりと入れながら

当たり前のように、
呟く。

「---天気もいいのに、会議なんて。」





「・・・社長も太陽がお好きなんですね。」

俺は、半ばあきらめたようにため息交じりにつぶやいた。



あぁ。
また深雪さんが
ため息をつくんだろうな。

美人のため息は色っぽいが、
出来れば、
笑っていてほしい。


そんなもんんだろ?



「で?社長は彼女さんとデートですか?」

ちょっと厭味ったらしく
俺はつぶやく。

「・・・は?」

「は?って言われましても。」

「…アサコは別に彼女じゃねーよ?」

そういって
社長は
バックを持って、
深雪さんと朝子さんの元へとスタスタと歩み寄る。




え?

どうやら複雑らしい。



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