敏腕美人秘書のみゆきさん ■

「あの…そのっ。

 ・・・・は…い。
 深雪さんは素敵な方だなと思いますーーー」

ふと、
社長の言葉がよぎる。

『ミユキは意外と押しに弱いぞーーー』

えぇっと、
後なんだっけ……



ちょっと、
空を仰ぐように
社長の言葉を思い出す。


「あのね、斉藤君ーーー」

「深雪さんっ!!

 あのっ。
 勝手に深雪さんを好きなだけですから
 その…仕事に支障をきたすような事はありませんから…」


  『でも、想われるのには弱い。『優しい深雪さん』だからな』

社長のアドバイス?が
凶と出るか吉と出るかーーー


「好きでいさせてくださいーーーー」

 
俺は、
出来るだけ
丁寧に、
告白した。



なんか、
純情な男っぽくなってしまったけどーーー

「なっ。なにを言ってるのよ斉藤君!!!」

かぁぁっと耳まで
真っ赤になった深雪さんを見て

ちょっと前進した気になった。

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