敏腕美人秘書のみゆきさん ■

ミノルは
嬉しそうに笑ってから、


「そうか~。解らなかった?

 ふふ。
 ライチの味だよ。」


あはは。と照れたように笑った。

「あ。そっか。」

この味はライチだ。
少し酸っぱいような、甘いような。

そして・・・

「…ユリのため?」

「まぁね。さすが渚。」


そう。
百合さんが好きだった果物。



ミノルは
また、静かに笑った。


あぁ、
やっぱり
横から見ると鼻からのラインがそっくり。


そんなことを思いながら
私は
ライチのデザートをまた口に運んだ。


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