ありえへん!!
「真瀬君、今日の主役がそんなに大人しくてどうするの。ほらほら飲んで飲んで」
半分程残っていたビールを空けさされジョッキに並々と注がれる。
「真瀬君、下の名前何だっけ?」
「柚樹です。真瀬柚樹(マナセユズキ)あ、もうそのへんで…あっ」
ほら言わんこっちゃない。
溢れたやんか。
「あ~ごめんごめん」
そこに置いてあった手拭きで拭いてる。
でも、その手元が怪しい。
「せ、先輩、俺が拭きますから」
先輩から手拭きを奪いさっさと拭く。
「あ、ありがとう。柚樹君の方が手早いわ」
いや、ただ単に先輩が酔ってるだけの話しやないですか。
てか『柚樹君』って…