ありえへん!!
「真瀬」
「お、俺」
「おい、真瀬!いい加減にしろ」
先輩が怖いまでの低い声で
ビクッ!
「誰も嫌いだなんて言ってないし。それになどんな奴に対しても『死ね』なんて絶対に言わない。例えどんなに嫌ってる奴だとしても。そんなことは絶対に身内にも他人にも言っちゃいけないんだよ。それにお前は俺の後輩だろ?そんな奴に言う訳ないだろ。ん?分かったか?」
俺が掴んでいた手を優しく離して
「誰もお前を見捨てないから。嫌いじゃないから。だいたい嫌いな奴の手伝いや一緒に飯食いに行ったりこうして酒飲んだりしないから。な」
また優しい目で俺の頭をガシガシ撫でてくれた。