ありえへん!!



「お前はビール一辺倒か?」


「いや、そういう訳でもないですけど。俺、最近飲んだら眠くなるんですよね。弱くなったのかな?学生ん時じゃ考えられない」


俺が半分くらい飲んだ頃には山科先輩のジョッキは空いていた。


「ビールでいいですか?それとも焼酎頼みますか?」


「ん、ビールでいい」


「はい」


ビールを注文して


「お前、学生ん時になんかやってた?」


「あ、はい。中高大とサッカーを」


「やっぱりな。華奢に見えるけど案外筋肉質だしな」


それはみんなに言われる。


177と結構タッパがある方やし顔も小さいから細く見られがち。


再びビールを飲んでる先輩に


「山科先輩も何かしてましたよね?」


俺より少しだけタッパがあり体はガッチリしている。


「あぁ。俺はラグビー」


ラグビーか。


そんな感じやな。


ラグビーやアメフトはサッカーよりはぶつかりあう、所謂肉弾戦や。


ガッチリした筋肉質でないとやってけへん。




< 6 / 105 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop