ありえへん!!
「そういやお前、生まれも関西だろ?」
「はい」
「そのわりには関西弁て出ないな」
「ハハハ…関西人みんなが『でんがな、まんがな』って言ってる訳じゃないですよ。そりゃ関西人と話したらつられますが」
基本、俺は仕事の時は標準語
関西支社って言っても全員が関西人ではないから。
「へぇ~ ま、それもそうか。でもちょっと聞いてみたいな、お前の関西弁」
「えっ?」
山科先輩の顔を見ると
「フッ」と笑って
「煙草…吸ってもいいか?」
「あ、はい」
テーブルの下にあった灰皿を前に置く。
「お、サンキュ」
火を点けて
「ふぅ~」
と一服